役所広司さんといえば、日本アカデミー賞の常連です。最優秀主演男優賞を3回、優秀主演男優賞ではなんと、17回!
阿川佐和子さんとは、2017年のTV放送の『陸王』で共演したことがあり、当時のことを振り返り、その撮影話で盛り上がりました。
普段は語られることのない夫婦のエピソードなど、貴重なトークが満載!
どうぞお見逃しなく♪
地元である長崎県の思春期エピソード
役所広司さんは男5人兄弟なんです。
お父さんは九州で家族経営でジュースを作っていたんだとか。
瓶を洗ったりゆすいだりする。それを兄弟たちと競争したりしながら手伝わされたりしていた。
役所さんの映画体験は子供の頃。
長崎の伊勢早出身ですが、映画館は5つもあったそう。
ジューズの配達のお手伝いの際に「映画を見ていけ」とうながされ、そうやってよく映画をみていたとか。
中学になった頃、「成人映画」と書いていないものなら見れるということで、映画「夜を待つちぐさ」を友人と観にいこうとした際に、念の為に高校生ということにしてチケットを購入。
その際に顔見知りのおじさんにつかまり、成人映画だからと注意され、怒られ見れなくて残念だったという思春期らしいエピソードが。

お色気系に興味があった?(笑)

その時はそればっかり考えていた
40年以上のキャリアがあっても上手くならない!?

TVカメラの前でこんなにしゃべったのは今回はじめて(サワコの朝)
休憩中も長台詞な役所さんはセリフを覚えるので大変だったと。

ものすごく緊張しいでセリフが覚えられない
今でこそ頭が真っ白になることはないけれど、撮影は「ドキドキします」と語っていました。
- サワコさんと共演した『陸王』は15年ぶりのドラマ
- 映画『すばらしき世界』公開中
『陸王』とは違って直情型の役で新しい役所さんをみたとサワコさんは話します。
映画の中でラーメンを投げ飛ばすシーンがあるのですが、片付けるのに大変なシーンなので1回OKと思いきや、監督にもう1回お願いしますと言われ、みんながラーメンを掃除して。
それぐらい丁寧に作品をつくる監督さん。
- 自分があまり好きじゃないので
自分が画面に出ちゃうと落ち着いてそれを見れない。
だいたい1回ぐらいしか見てない。

何度も観てると(出演作品)だんだん許せてきちゃうんですよね

許しちゃいけないんですか?
お客さんは最初しか観ていないから。と役所さんは話を続けます。
「俳優てそんなに上手くならない」
シワや白髪が出てきて、ことばが出たときに見た目で深みが出てきてカバーしてくれる!?
テクニックの方に走っていくと、「長くやるには間違った方向にいくような気がする」
「日常でしゃべってる時は、そんなにセリフ上手じゃない」とも。
そこを目指すの大変ですけど。
こうやってしゃべってる間だけで相当なセリフの量とページ数ですよね。
- 永遠のテーマじゃないですかね(役者とは)
- 映画「すばらしき世界」公開中
今日より明日が素晴らしい。と言われれば、そうだ、そうだ!と。
早く寝て、明日はころっと忘れて。
監督とは絶対的なもので怖いものだと思ってた。
いい意味で自由奔放な気がしていいですよね。
亭主関白じゃないんですか?
亭主関白じゃないけど「手がかかる」とは言われますけど、亭主関白じゃないと思いますよ。と語る役所さん。
加湿器の水はタンクが重たいから役所さんがいつも変える。
しかし、サワコさんとの撮影の日であった今日は、奥様が変えてくれたんだとか。
変えました
やりとりだけだと、そして役所さんの奥様について語る口調も淡々と語っている感じなのですが、そこに隠された奥様のさり気ない日常の心遣いが、夫婦のこれまで約38年間の役所さんを支えてきたんですね。
陰の力があったからこそ、役者に全力を注ぐことが出来たのでしょう。
役所さん自身もこんな風にTVの前で語ることははじめてだと言うトークは、とても自然な口調で貴重なトークの番組でした。
2011年2月11日に公開されている『すばらしき世界』がとても観たくなりますね。
最後までご覧いただき、ありがとうございます。